「いーい? 今度のお花見デートでは…」 サホリンがまとめに入る。 「目標として ①樹クンが彼女持ちなのか訊く。 ②自分を女として意識させる。 ③告る。 これね」 「…はーい」 「声が小さい!」 「はいっ」 高校へ戻る道は結構田舎っぽい。 リアル緑に溢れてたりする。 あ、桜…。ちらほらと五分咲きってところか。 早く行かないと散っちゃうよ? 目標はいいけど、とりあえず樹が誘ってくれるかだ…。 『また連絡する』って言った彼の声が蘇った。