「だけど振られたら悲しいもん」


それに尽きる。


「わかるよ、真琴の気持は。

でもさぁ、ちょっとはアピッて女として意識してもらわないといけなくない? いつまでも仲の良い兄妹でいても仕方ないじゃん」


うーん…


「彼女いるって言われたら?」


「それは“まんま”でいんじゃない?

真琴はショック受けたの顔に出ると思うし
じわっと涙ぐんだりしたら、それはそれで樹クンも“あれ?”って感じであんたを意識し出すよ。

どうせ長期計画なんでしょ? 次につなげるステップというか…」




何て前向きな…。