「男はすぐに一線を越えたがるから、そこは自分で守らないと、だ」


「あ、う、うん」




その一線を死守しているのは、なぜか樹のほうで、わたしはそれを突破しようと果敢にアタック中です……なんつったら、お父さん目を回すだろーな。





部屋に戻るともう4時を過ぎていた。


バフッとベッドに横になる。


プレゼントの入手ルートは気になるまんまだけど、それを渡すために、樹はずうっと待っていてくれたんだ……。




樹の優しい指先と、優しい声を思い出しながら、そっと目を閉じた。




ありがとう。






海、楽しみだな……。