朝が待てなくて


それからボソボソと説明してくれた内容は、ざっとこんな感じ。



お父さんは寝苦しくて目を覚まして窓辺へ行き、雨戸を少し開けて風を入れて座ってたんだって。


そうしたら大きなトラックが家の前に停まって、中から樹が出てきたらしい。


はじめは彼が何しに来たのかわかんなくて、ぼんやり眺めていると、樹はわたしの部屋をじっと見あげて立っていて、


それからメールしたり、電話をかけたりして……。




で、二人はそういう関係なのかって、お父さんの中でも、やっとつながっちゃったみたいで。




「そりゃあムカついたさ」


と、お父さんは言った。


「『帰れ』って言いに行こうと思ったんだ。
『こんな子供にちょっかいかけやがって』って」



ひぇ!?