「えへへ、ゴメンね」
って言うと、彼はフッと笑って
「おめでとう…」
と言ってくれた。
「仕事だから、また連絡する」
「うん、気をつけてね」
やっぱ、彼氏みたい…? ムフ
ドリンクバーのジュースをストローで吸いながら、息継ぎのようにサホリンが言った。
「花見だよ、真琴」
「うん! この際こっちから誘っちゃおうかな」
「ダメダメ、向こうがちゃんと覚えていてくれるのか確かめないと」
「そう…?」
「で、樹クンがお花見の約束を覚えていてくれたなら――勝負だ、真琴」
「何の?」
「バシッと決めて、ホントの両想いになっちゃおう」
ええー、告るってことぉ…?



