次に意識が戻ったのは、午前3時。
メールの着信音で目が覚めた。
来たぁぁぁ! 樹のメールだ!
《真琴、17歳おめでとう。
門柱のところにプレゼント置いとくな。
また連絡する 》
へ?
門柱?
えっ、まさか、下に来てんの?
窓から確かめるよりも先に、部屋から飛び出していた。
転げ落ちそうになりながら、階段を駆け下りる。
バッ、と玄関のドアを開くと、樹の大きなトラックが目の前にとまっていた。
「た、樹…っ!」
思わず大声で叫ぶと、意外と近く、門のすぐ前で声がした。
「お」
運転席のほうへ歩いていた樹が足を止めて、こっちを振り返って見ている。



