「電話がかかってきたら何て言うの?」
「え」
「美里さんをどうやって救ってあげるの?」
わたしの言葉に潜む棘に気づかないのか、樹は間延びしたように答えた。
「まだ話聞いてないからわかんないよ。あいつがどうしたいのかも知らねーし」
これ以上しゃべってたら、きっともっとつっかかってしまう……。
嫌味な言葉とか言ってしまう。
それがわかっているのに止められない。
「電話、かかってきたらいいね」
フォークを持つ樹の手がピタッと止まる。
「何で?」
「だって、待ってるんでしょ? 樹は」
「何だ、それ?」
「だって、そんなふうに見える」



