朝が待てなくて


「おいしいわけないじゃん」


「えっ、食いたかったんだろ? それ」


「味なんてしないもん……」


「…まぁ、な」


樹は小さく息をついた。




「あーゆーことする男って、ホントにいるんだな」


ポツンと、樹がつぶやいた。


太陽みたいな樹には、きっとわからないよね。





そして、ハンバーグの味がしない理由を、彼は微妙にとりちがえている。


そりゃ、美里さんのあんな痛々しい姿を見たら、わたしだって胸が痛いよ。


やった相手に怒りだって感じる。




だけど、わたしは樹とちがって、もっと心がひん曲がった人間なんだもん……。