朝が待てなくて


「明日の朝まで仕事お休みだもんねー」


「おう」


時間を気にせずにいられるのがうれしくて、樹の腕を取りギュッとしたら、彼はハハッて笑ってくれた。




駅の近くにさしかかり、可愛い雑貨屋さんが目に入る。


「ここでストラップ買いたいよ」


「あー…今か? あとでゆっくり見に来てもいいんだぞ」


「ううん、今がいい!」




計画上そうなる。


なんたって、食後は貧血起こしちゃうから買い物なんてできないもん。






ホントは樹にプレゼントしたくて、この店でストラップを何点か選んでたんだ。


でもなかなかひとつにしぼれなくて


だから本人に好きなのを選んでもらおうと思ってた。