朝が待てなくて


「…やらしー夢だ?」


「いやっ、たまにだぞ、それはっ」


「ふうん…」


やっぱ男の人ってそんな夢見たりするんだ。


何となくこっちまで赤面したりする。




「言っとくけど夢の中では俺、理性とかないからな。真琴はえらいことになってんぞ」


ケケ、なんて開き直って樹は笑った。




え、えらいことって…


「さっきのキスみたいな?」


「えっ? ああ、まぁ…」


「もっと? その本に載ってるみたいな?」


前の席の背もたれのポケットに刺さっているエロ雑誌を指差して言うと、樹はものすごーく驚いた顔をして固まった。




「は? お前見たのか、その本?」


「え、見たって言うか、しょっちゅう読んでるよ?」