「そっちには明け方戻るけど、真琴の部活が終わるまで寝て待っとくわ」
なんて樹が言ってくれてたから
ジャーン!
なんとわたしは朝、始発電車に乗って彼の会社までやって来た。
一刻も早く顔が見たかったし
部活に行くまでの時間一緒にいられるもん!
きっともう樹の車は帰ってきているはずで…。
夜明け直後のまだほの暗い駐車場――
小型や中型のトラックがきれいに整列している中、大型車は2台だけだった。
他の車はまだどこかを走っているのかも知れない。
型が同じのもあるから近くまで行ってナンバーを確かめる。
あった…! これやっぱ樹のトラックだ。