「あっ! そんなことよりミャンマーは?」
わたしが突然大声を出したので、当のミャンマーは驚いて「へ?」って顔をした。
「塩崎と二人で帰ったじゃん。どうだったの?」
「あーあ、別にいつも通りだよ。バカ話したりとか」
間延びしたように言いつつ、やっぱうれしげな様子。
「家まで送ってもらった?」とサホリン。
「そ-なの! 遠回りになるからいいっつったのに『暗いから』とか言っちゃって、あいつ…何か変だった」
「変って?」
そう訊きながらサホリンもわたしも顔がにやけてくる。
だって塩崎の気持ち知っちゃってるもん。
「んー、何か企んでる感じ?」
とミャンマーがけげんな面持ちで言った。プフッ



