「もしくは体目当て」
なんて斬新なことを大淀は真顔でつけ足した。
「あは、樹はそういう人じゃないもん」
「トラックドライバーって俺そーゆーイメージ。肉食系で女なら即いただいちゃう感じ?」
「偏見だよ。どんな職業でもそういう人はいるし」
だいたい“体目当て”とか…
サホリンが聞いたらマジでウケるよ。
1年間――
樹はわたしにキスしかしてこない。
それも初めてのデートでしてくれたような優しいキスだけ。
それはそれでサホリンの重要懸念案件に上がっていて、わたしたちはお弁当の時間にその進度の遅さについて対応策を協議しているくらいだ。
まぁサホリンとミャンマーの推察では
樹はわたしのことを大切にしてくれているんだろうということらしい。



