「じゃ、また明日」 駅へ向かうみんなと別れて角を曲がると、大淀がついてきた。 「え?」 「ああ、本屋」 「うそ、駅前じゃん」 「こっちにもあるんだよ、もっとでかいのが」 ふうん、と言いながら並んで歩き出す。 「彼氏に会いに行くの?」 大淀が訊いてきた。 「うん!」 「結構長いよな、年上の社会人…だっけ?」 「うん。今月で一年になる」 「ふうん…」 「早く別れて俺にしな、とか言う?」 「言う」 いつも大淀に言われることを、先に真似して言ってみた。