朝が待てなくて



「あいつチラ見ばっかしてて、マジ集中力ないからな」


「んでテニス部終わった途端、あー…そろそろ帰るか、とか白々しく言いやがった」


ゲラゲラ笑う中村と大淀の言葉に、サホリンとわたしのテンションも上がる。


「ミャンマーきっと喜ぶ…!」

「うん!」


目を輝かせるわたし達に中村が慌てて釘を刺した。


「あーっダメだぞ、三山に言ったら」


「え、何でよ?」


「あいつらは今のままでも十分楽しいの。ほっときゃいーんだよ、自分たちのタイミングで勝手にくっつくから」


そう言ってから中村は「なっ」と大淀に目くばせをした。