朝が待てなくて


「は? 別に夢中になんかなってないだろ?」


「嘘だね。一番子供みたいにはしゃいでたし」


そう言い残して、わたしはベンチにTシャツを置きに行く。





太陽に照らされて

子供達と遊ぶとびっきりの笑顔。



濡れた髪が額に貼りつくのを、片手でを後ろに撫でつけるようにかき上げる仕草。



そんなにがっしりした体格じゃないけれど

背が高くって引き締まった広い背中は腰のあたりでヒュウッと細くなっていて

背筋ってこんな感じなんだってわかるような、えーっと…きれいな体をしていた。




ベンチで放置されてる間中、わたしはずっとその姿を目で追っていて…


それはキラキラと、太陽よりもよっぽど眩しくて


ノコノコと近づいては行けなかったんだ、うん。