朝が待てなくて


そして日曜日――


快晴の空の下、わたしは今プールサイドのベンチに腰かけている。


プール開きとなって初めての日曜で、3面あるプールはどれも人であふれていた。


さすが市民プール、子供連れのファミリーが圧倒的に多い。


ホントは、ひさしのあるこのベンチだって争奪戦が激しそうなんだけど、何せわたし達は朝の9時にはもうここに着いてたからね。


後から来た人達はみんな、プールサイドのあちこちにシートを敷いて荷物を置いていた。


といっても樹達はせっかく陣取ったこのベンチに一度も座ることもなく、バスタオルをバスッてその上に放り投げると、即プールへと直行した。



以来わたしはずーっと放ったらかし。


信じられる?