朝が待てなくて


「え、プール行くよ? 全然いいよ」


「マジで?」


樹と会えるんならうれしいもん!



「よかった。ホントは真琴が来てくれると助かるんだ」


「何で?」


「チビ達5歳と3歳なんだけど、その3歳が女でさ、なぜか色気づいちゃって男子更衣室で着替えるのはヤダとか抜かすんだ。一人じゃまだ危ないくせに」


「あは、可愛い」



きっと前に樹のトラックで見た写真のあの子達だ。



「とにかくヤツらはちょこまかと、まったく目が離せないんだ。だからゆっくり楽しんだりできないぜ」


「うふ、いーよ。プールかぁ、楽しみ!」


わたしがそう言うと、樹はホッとしたように笑った。クスッて…




あれ? 樹と会えるから楽しみなんだよ?

プールにはしゃぐ子供だと思われたかな…。