朝が待てなくて


それなのにわたしってば
誘われたことがうれしくて、舞い上がって


あげく告白までしちゃったんだよ?



だって今日は…

初めて二人っきりで出かける
とびきり最高の一日だったんだもん。




でも、樹にとっては違ってた。


好きな人が、もう手の届かないところへ
行ってしまう日――





映画館で、じっとベッドシーンを見つめていた樹を思い出す。



あのとき樹は何を思い出していたの?

誰を、思い浮かべていたの……?