何度となく転がりそうになって、ついには本当に転んだ。 派手に倒れ込んで痛みに顔を歪める。 起き上がると、肘に血が滲んでいた。 あたしは立ち上がり、また駆け出す。 何度転んだとしても、立ち止まるつもりはなかった。 あたしは、もう逃げない。 目の前にある、この一瞬と向き合って生きていく。 辛いこともあるだろう。 悲しいこともあるだろう。 死にたくなるようなことだってあるかもしれない。 でも、あたしはそれでも。 全力で。 全開で。 この世界を生きてやる!