その後、涼とは特に進展はなかった。涼が私の事を“綾子”と呼ぶようになった事以外は。
私は、内心ではまた涼にキスしてほしかった。そんなこと、もちろん言えないけど。
顔が近付くたびにドキドキする私だけど、涼は平気な顔をしている。
涼にとっては、あのキスは単なるはずみだったんだろうなと思う。
でも、中間テストでは今までより少し良い点を取ってくれると言ってくれた。私のために。
“綾子のためにね”と言った涼の言葉がすごく嬉しかったけど、その本当の意味に私は気付いていなかった。
それに私が気付くようになったのは、中間テストの結果が出てから数日後の、ある夜の事だった。
私は、内心ではまた涼にキスしてほしかった。そんなこと、もちろん言えないけど。
顔が近付くたびにドキドキする私だけど、涼は平気な顔をしている。
涼にとっては、あのキスは単なるはずみだったんだろうなと思う。
でも、中間テストでは今までより少し良い点を取ってくれると言ってくれた。私のために。
“綾子のためにね”と言った涼の言葉がすごく嬉しかったけど、その本当の意味に私は気付いていなかった。
それに私が気付くようになったのは、中間テストの結果が出てから数日後の、ある夜の事だった。