――この人は突然やって来るのです。 「…何で……いるの…?」 あたしの部屋の扉を開けたら、まーくん。 6日振りのまーくん。 いや、偵察の時に見たから2日振りかな…? 「回覧板置きに来たら、美世の部屋で待ってろって、おばさんに言われたから。」 あぁ、お母様…。 ありがた迷惑とは、このことでしょうか。 いつもなら飛びついて喜ぶあたしでも、今はそんなことしませんよ。 あ、できませんよ……。 「…そうなんだぁー…」 我ながら、下手な作り笑いを浮かべた。