* * * * *
「夢ー!今日暇?」
「ごめん、潤。暇じゃないの。」
「最近つれなくねぇー?本命でもできた?」
「そんなのできるわけないって、潤が一番知ってるじゃない。」
「にしたって最近誰とも遊んでないだろ?」
「ペット、飼い始めたからね。」
「ペットォ~?」
「じゃーね!」
「あっ…おいっ!」
ショウが来て1週間。9月8日。
特別何かが変わったわけじゃない。
留守電は確認してしまうし、そこに絶望するのも変わらない。
絶望の間に希望を持ってる自分にうんざりするのも否めない。
それでも…
「ただいま。」
「おかえり、夢。」
こんな些細な会話がそれなりに自分を満たしてくれていることに気付かないほど鈍感であるつもりもなかった。
「今日は早かったね。」
「まぁねー。」
ピッと電話のボタンを押してしまうのは、もう治ることのないクセだ。
『―――登録件数は0件です。』
「夢ー!今日暇?」
「ごめん、潤。暇じゃないの。」
「最近つれなくねぇー?本命でもできた?」
「そんなのできるわけないって、潤が一番知ってるじゃない。」
「にしたって最近誰とも遊んでないだろ?」
「ペット、飼い始めたからね。」
「ペットォ~?」
「じゃーね!」
「あっ…おいっ!」
ショウが来て1週間。9月8日。
特別何かが変わったわけじゃない。
留守電は確認してしまうし、そこに絶望するのも変わらない。
絶望の間に希望を持ってる自分にうんざりするのも否めない。
それでも…
「ただいま。」
「おかえり、夢。」
こんな些細な会話がそれなりに自分を満たしてくれていることに気付かないほど鈍感であるつもりもなかった。
「今日は早かったね。」
「まぁねー。」
ピッと電話のボタンを押してしまうのは、もう治ることのないクセだ。
『―――登録件数は0件です。』



