* * * * *
「結構買ったね…。」
「重い?なら俺持つよ?」
「いい。」
夢は一袋、ショウは2袋を持ち、並んで歩いていた。
夜も遅いため辺りはひどく静かで、街灯が所々明るく光るだけだ。
「9月は少し、星がよく見えるね。」
「え?」
「あ、星とか空とかそういうものってあんまり見ない?」
突然の質問に、何を訊かれたのか正直良く分からなかった。
「見ないって顔だね。」
「見る必要ないから。」
「確かに。星なんて見なくたって世界は回るし明日は来る。
だけど、知らない世界を知らないままで閉ざしておくよりも、知って世界を広げた方が楽しくなるのは本当だよ。」
「…どういう意味?おじさんの言葉は分かりにくい。」
「星って面白いよって話だよ。」
そう言ってまた笑う。
この笑うという行為に、夢は全然慣れていない。
笑えないことはないけれど、ショウのように笑えているかは自信がなかった。
自分の笑顔は『偽物』だと知っていたから。
「結構買ったね…。」
「重い?なら俺持つよ?」
「いい。」
夢は一袋、ショウは2袋を持ち、並んで歩いていた。
夜も遅いため辺りはひどく静かで、街灯が所々明るく光るだけだ。
「9月は少し、星がよく見えるね。」
「え?」
「あ、星とか空とかそういうものってあんまり見ない?」
突然の質問に、何を訊かれたのか正直良く分からなかった。
「見ないって顔だね。」
「見る必要ないから。」
「確かに。星なんて見なくたって世界は回るし明日は来る。
だけど、知らない世界を知らないままで閉ざしておくよりも、知って世界を広げた方が楽しくなるのは本当だよ。」
「…どういう意味?おじさんの言葉は分かりにくい。」
「星って面白いよって話だよ。」
そう言ってまた笑う。
この笑うという行為に、夢は全然慣れていない。
笑えないことはないけれど、ショウのように笑えているかは自信がなかった。
自分の笑顔は『偽物』だと知っていたから。



