「プラネタリウムから出たら、お聞きしますからどうか答えを考えておいてくださいね。
私の告白の答えを。」

「えぇ!?」

「言い換えますと、〝もう待てない〟ということになります。」

「っ…!」


意地悪な表情が一変して優しいものに変わる。
ぐっと強く、手が握られる。


「だからまずは〝手を繋ぎませんか?〟ということですよ。」

「なっ…意味が…!」

「嫌、でしたか?
それならばそれが答えでしょうし、嫌でなければきっとそれが答えでしょう。
美しい星を眺めながら、落ち着いて心を整理して下さい。」

「はぁ!?ってそんなの、あたしプラネタリウム楽しめないじゃん!」

「私はもうかれこれ3ヶ月以上、楽しめていないんですよ。
それに比べたら軽いじゃないですか。」

「へっ…?」

「あなたが私に笑いかける度に勘違いをしてしまいそうになるのです。
だから、勘違いならどうぞ断ち切ってください。
ですが、私の勘違いでないのならば…。」


握られた手を強く引かれ、体勢が崩れる。
ぐっと近付く、怜の顔。


「それなりに覚悟、してください。
答え次第で私のストッパーは完全に壊れますから。」


悪戯な笑みを零して、その手はまた引かれる。


「怜!」

「なんでしょう?」

「…手、嫌じゃないよ。」

「…そうですか。でも、それを言うのはちょっと早すぎますよ。」

「え…?」


見上げた先には、頬を赤く染めた怜がいる。


「顔、赤いんだけどー?」

「それを言ったらお互い様です。」


*fin*