* * * * *
「な…んでっ…。」
4月も中旬。
桜はもう散ってしまった、そんな季節だというのに…。
「…なんでこんなに寒いのよーっ!!!!!」
「美雪さん、声のトーンを少々間違えています。
ほら、周りの方があなたに注目していますよ。」
怜の指摘はもっともだった。
新1年生らしき若い子たちが一瞬あたしを見ては目を逸らす。
そう、あたしは3年生。そして怜は4年生になった。
なんだかこのよく分からない関係を継続したまま。
「美雪さんの怒りももっともな話ではありますがね。
不安定な天気で気温も上がったり下がったりを繰り返しています。
…地球の反乱、といったところでしょうか?」
「地球の反乱?」
「我々人間が好き勝手やりすぎていて地球がお怒りなのでしょう、きっと。
だから少しくらい人間にも痛い目を見てもらおう、と。
まぁこんなのは私の…。」
「へぇー…怜の口からそんなメルヘンチックな発言が出てくる日が…。」
「め、メルヘンなんかじゃありませんよ!
まったくあなたはいきなり何を言うんですか?」
「あ、慌てたー!珍しい!」
「慌てていません!」
ほんのりと頬を桜色に染めた怜を見上げる。
…あたしと怜の関係にそれっぽい名前はないけれど、怜は特にそのことに触れることもなくただ当たり前みたいに隣にいる。
「な…んでっ…。」
4月も中旬。
桜はもう散ってしまった、そんな季節だというのに…。
「…なんでこんなに寒いのよーっ!!!!!」
「美雪さん、声のトーンを少々間違えています。
ほら、周りの方があなたに注目していますよ。」
怜の指摘はもっともだった。
新1年生らしき若い子たちが一瞬あたしを見ては目を逸らす。
そう、あたしは3年生。そして怜は4年生になった。
なんだかこのよく分からない関係を継続したまま。
「美雪さんの怒りももっともな話ではありますがね。
不安定な天気で気温も上がったり下がったりを繰り返しています。
…地球の反乱、といったところでしょうか?」
「地球の反乱?」
「我々人間が好き勝手やりすぎていて地球がお怒りなのでしょう、きっと。
だから少しくらい人間にも痛い目を見てもらおう、と。
まぁこんなのは私の…。」
「へぇー…怜の口からそんなメルヘンチックな発言が出てくる日が…。」
「め、メルヘンなんかじゃありませんよ!
まったくあなたはいきなり何を言うんですか?」
「あ、慌てたー!珍しい!」
「慌てていません!」
ほんのりと頬を桜色に染めた怜を見上げる。
…あたしと怜の関係にそれっぽい名前はないけれど、怜は特にそのことに触れることもなくただ当たり前みたいに隣にいる。