「私はあなたを離す気がありませんから。
もう掴まってしまったという諦めが必要かと思います。」

「…は…?」


今こいつ…さらっと爆弾発言を…


「むしろ私も健全な男ですし?この程度で留めたことに関してある程度評価が欲しいところです。」

「はっ…はぁー!?なんか夏原が違う奴に見えてきた…っていうか身の危険感じるんだけど!帰っていい!?」

「いいわけないでしょう。私の話聞いてましたか?」

「聞いてたけどやばい気がする!」

「あなたは私をどこぞの変質者と同一視するつもりですか?
私はあなたの嫌がることなど一切しません。
とりあえず、今宵は。」

「なにその『とりあえず、今宵は』っていう限定!」

「まったく…あなたはいちいち突っかかりますね。そこが面白いというか可愛いと思える部分ではありますが。」

「はぁ?可愛い!?やめてよそんな意味不明なこと言うの!」

「別に意味不明などではありません。可愛いものに対しては可愛いと言いますよ。」

「だから可愛いとかやめてってば!」

「それは…もしや照れ、というものでは?」

「はぁー!?んなわけないでしょバカ夏原!」

「…あなたが私にバカという度に可愛いを繰り返しますよ?」

「やっ…やめてー!」



クリスマスイブになったばかりの夜。
星がキラキラ輝く中…
あたしと夏原はいつまでもこうしてバカみたいな口論を続けていた。



「そう言えば星の説明が終わってませんでした。説明を続けましょう。
…そばに寄ってもいいですか?」

「…好きにして!」



*Fin*