「な…なに…!?」

「逃げんなつったじゃん。つーか逃げねぇっつったの嘘かよ。」

「今話したくないって言ったじゃん。」

「じゃあいつなら話せんの?」

「…いつか。」

「んな日、待ってられっか。それに…。」


晴輝の中でくるりと向きを変えられそうになって身体に力を入れる。


「…こっち向けよ、梨亜。」

「嫌。」

「…泣いてんだろ。」

「泣いてないっ…!」

「んな声で泣いてねぇとか嘘だし。」

「嘘じゃないっ…!」









…嘘。
涙が零れ落ちそうだったから、必死で上を向いた。


空気が冷たくてかなり澄んでいる。
だからこそ星がやけに綺麗に見える。
滲んだ視界の先で煌めく星がやけに強い光を放っている。