「でも梨亜、大事なところはちゃんと分かってるみたいで安心したよ。」

「え…?」

「その気持ち、全部晴輝にぶつけてごらんよ。」

「でっ…出来ないよっ!」

「どうして?」

「あ…あたしの方が年上だし、こういうのキャラじゃないし。」

「そうかな?別にキャラじゃないってことはないと思うけど…。」

「だってだって…あたしの口から寂しいとか言うの、絶対嫌なんだもん!」

「出たこの意地っ張り。俺の前では素直にそう言うくせに。」

「陽パパはもう大人だし、相談相手だから!
相談相手に言ってることを相談の原因に言えるわけないでしょ?」

「まぁ…それも確かにそうか…な。」

「でしょ!?」

「でも、このまま梨亜が何もアクションを起こさないと…何も変わらないよ。
晴輝と会いたい時に会えるような距離でいられる時間がどんどん減っていくばかりだ。
…梨亜はそれでいいの?」


陽パパは話を聞いてはくれるけど、絶対に答えはくれない。
答えを考えやすいような道に乗せてはくれるけど、答えだけは絶対に。


「さて、あとは梨亜が考えることだよ。
俺の助言はここまで。」

「…はるママ、お家にいる?」

「いると思うけど、晴輝も帰ってたらどうするの。」

「そしたらはるママだけ呼び出す!」

「…見境ないね…。はるも多分俺と同じこと言うと思うけどなぁ…。」


陽パパのそんな呟きを完全に無視して、あたしは陽パパのお家にお邪魔することにした。
晴輝がどうか家にいませんように…!