ふと横を見ると、奏人が空を見上げていた。
その横顔がやっぱりあの日のものと同じで、私も黙って横顔を見つめた。
するとその視線に気付いた奏人が私の手に自分の手を重ねる。
温みが心地良い。
優しく目を細めて、奏人は口を開いた。
「星、ちゃんと見ておこうと思って。
俺にとってはあの日が特別だから。」
「あの日?」
「菜々子と一緒に星を見た自然教室のあの日。
菜々子は俺の表情ばっか覚えてるけど、俺は菜々子の表情ばっかり覚えてるよ。」
「え…?」
「あの日、俺が見せた星空見て、菜々子、何て言ったか覚えてる?」
「私が?」
「うん。」
「私…何か言ったかなぁ…。」
「うわー…覚えてないんだ…。」
「だっ…だって私にとっては奏人の顔が忘れらなくて…。」
「じゃあ思い出させてあげるよ。
…『空がどこまでも続いてるみたい』って言ったんだ。
小学生にしてその言葉のセンス。さすがだよね。」
「…バカにしてんの!?」
「褒めてるの。これが、俺が地元を出るって決めたキッカケの言葉なんだから。」
「え…?」
その横顔がやっぱりあの日のものと同じで、私も黙って横顔を見つめた。
するとその視線に気付いた奏人が私の手に自分の手を重ねる。
温みが心地良い。
優しく目を細めて、奏人は口を開いた。
「星、ちゃんと見ておこうと思って。
俺にとってはあの日が特別だから。」
「あの日?」
「菜々子と一緒に星を見た自然教室のあの日。
菜々子は俺の表情ばっか覚えてるけど、俺は菜々子の表情ばっかり覚えてるよ。」
「え…?」
「あの日、俺が見せた星空見て、菜々子、何て言ったか覚えてる?」
「私が?」
「うん。」
「私…何か言ったかなぁ…。」
「うわー…覚えてないんだ…。」
「だっ…だって私にとっては奏人の顔が忘れらなくて…。」
「じゃあ思い出させてあげるよ。
…『空がどこまでも続いてるみたい』って言ったんだ。
小学生にしてその言葉のセンス。さすがだよね。」
「…バカにしてんの!?」
「褒めてるの。これが、俺が地元を出るって決めたキッカケの言葉なんだから。」
「え…?」



