あのゴールまで〜はじまり〜




パァァーーン!!



号砲。



私はバッと飛び出し前傾姿勢で大きく腕を振る。




30メートルあたりで体を起こす。




私の前には誰もいない。




絶対抜かれない。



でも焦らない。



もがかない。



ジタバタしない。




そして突っ切った。




よし、ゴールだ。





私はに飛び込むようにゴールした。




「ただいま一位、○○中立石さん。


13秒79。」




私は笑顔が溢れた。



「望ー!!」



まだランパンのままの桃が私に大きく手をふりガッツポーズをした。



私もガッツポーズでそれにかえす。



腰バンをはずし桃とるり、文香のもとに走る。