あのゴールまで〜はじまり〜




競技時間前になると、組ごとに並んだ。



私は4レーン。



ラッキーなことにシードレーン。




集中したいらまた、昨日と同じく全く話さなかった。




自分の理想のスタートからゴールまで再生、再生、再生を続けて、頭に叩き込む。




前の大会の反省点をちゃんと直さなければ。




あ・・・



そろそろ一組が始まる。



桃は1番だろう。



「On Your mark・・・」



うちの学校の蛍光の赤のような色のユニホームが目立つ。





「Set・・・」




パァーーン!!



号砲。




真っ赤なタータンに桃の真っ白で細い足がはえる。




「ただいま一位、○○中、


田辺さん」




桃だ。


さすが桃。



あ、もうゴールした。



「一位、13秒62、○○中田辺さん。」



よしっ桃は都大会決めた。




次は私か・・・



行けるかどうか不安になってきた。