―奈美―
皆応援してくれてることだし頑張らなきゃ!
ていうか西部の一組どこ並んでるんだ??
「あのー・・・ここ、何組ですか?」
私は近くにいた選手に聞いた。
「東部の3組です」
「えっと、西部どこだかわかりますか?」
「あっちだと思います」
選手は左の方を指差した。
「ありがとうございました」
私はペこりと頭をさげて駆け足で人のあいまを縫って、左の方まで行く。
左に行ってもどこが西部の一組だかわからない。
どこー!?
私は近くにいた係員の人にまたもやさっきの質問をした。
「え!?もうスタートするんじゃ・・・「いちについて・・・」
私はこの声に驚いた。
「ぱん!!」
号砲と、歓声とともに選手たちはスタートしていく。
嘘だ。これは西部一組じゃない。
「ただいま出発いたしましたのは西部一組―――」
私がそうおもった瞬間にこの放送。
私はこの瞬間思考が停止した。


