「今度ちゃんと話しろよな」 「おう。朔哉……ありがとな」 「どういたしまして。手のかかる親友ですこと。」 そんな冗談を言って笑う俺ら。 笑いが消え、静まり返る部屋に、着信音が響く。 「びっくりした……こんな夜中に誰だよ……」 俺の携帯からだ、とわかると俺は携帯を手に取り開く。 眩し過ぎる携帯の光に目を細めた。 ……健? こんな時間にどしたんだ?