朔哉なんでいねぇんだよ。 美月んときからいなくなった。 まぁ、俺がズンズン行くから嫌になったのかも知れねぇけど。 建物の壁に寄り掛かりながら座る。 いろんなところが痛い… いろんなところが熱い… 頬が冷たい… 俺は頑張って自分の頬に触れる。 液体の感触。 あぁ、俺泣いてるのか。 俺は以外と冷静だった。 涙は暖かさなんてなく、冷たかった。 怪我して、あちこちは熱いのに。 俺は目を閉じた。