「情けなくなんかないよ。今まで頑張った証拠だよ。辛かったんだね、よく我慢したね…」 同情かもしれない。 それでも嬉しかった。 辛かったって思いたくなくて荒れた。 もう我慢したくなくて、いっぱい喧嘩した。 「辛かった………」 「うん」 「苦しかった…」 「うん」 「苦しすぎて、死にたかった…」 そうだね、頑張ったねって、ただそれだけなのに、心が軽くなっていった。 小さい子をあやすように、ポンポンと頭を撫でられた。