何よりも君が愛しくて…




まだ、あんまり慣れない廊下を通って、屋上までいく。
屋上に行く階段の真ん中くらいで、昼休みの終わりを告げるチャイムがなった。
辺りは静かで、チャイムの鳴り響く音と、自分の足音しか聞こえなかった。


辛くない……辛くない……
大丈夫…落ち着け俺…


屋上を開けると、サァーと風で髪が揺れた。