「ごめんね、お姉さんたち。俺達今連れ待ってるから無理だわ」 「じゃあその子たちも一緒に遊ぼうよぉ。ね?」 上目遣いで見上げる女たち。 海に来ていると言うのにバッチリメイクされている顔は、不自然にしか思えない。 小さなビキニに隠された大きな胸を擦り付けるように寄って来る。 だけど、俺からしたらそれが気持ち悪くて。 その体を引き離した。 その時、 「ちょ、離してっ」 少し離れた所から聞こえた声に、俺と空は顔を見合わせた。