「…っ……ふぅ…う」 嗚咽が部屋に響く。 何で…何であたしばっかりこんな思いしなきゃいけないの? 好きなのに。 ただ、蒼が好きなだけなのに。 どうして、こんなに苦しいんだろう。 こんなに苦しいなら、好きになんてならなければよかったの? どんなに好きでも、蒼には届くことが無いのかもしれない。 あたし…どうすればいい? どうすれば、蒼に伝わる? ねぇ――蒼… 「美恋――…?」