「……ん?」 顔を上げて変態泥棒の方を見てみるとなにやら両手を広げこっちを見ていた。 え、なに?ま、まさか… 「憂太、(俺に一歩近付く)」 「…なんだよ」 「会いたかった。(俺の目の前に来る)」 「……お、俺も…。(強く抱きしめ合う) ――なーんてゆう妄想はしてねぇよな?」 「………」 俺がそう言うと、先輩は静かに腕を下ろし壁の角に向かって体育座りで座った。 …図星かよ。