俺がそう怒鳴ると先輩は「ちぇっ」と言ってベッドから降りた。

…先輩って、年中脳内が変態だと思う。つかもはや脳自体が変態だよね。



「……なぁ、憂太」

「ん?」



名前を呼ばれて振り向くと、先輩がまたさっきと同じようにポケットから一枚の紙を取り出した。

その紙は、薄くて白くて文字が茶色の紙。


…え、それって……



「――結婚しようっ!」



そう笑顔で先輩が渡してきたそれは、真新しい…婚姻届だった。