本気で受験について心配してくれてると思ったら、受験より俺の体の方が心配?逃げ切れない?俺だってまだヤってない?

……ふざけんなよ。



「ゆ、憂太…?」



俺の言葉と大声に動揺した先輩が、ゆっくりと俺に手を伸ばしてきた。



「…なんなの?先輩ってなんなの?会う度ヤろう電話する度ヤろうってさ、それしか言うことないわけ?

今だって高校を決める大事な時っていうのに勉強を教えてくれるわけでもアドバイスをしてくれるわけでもなくて、ヤられたらどうするんだって…っ!

先輩が俺と付き合ってる理由ってさ…、


――ただヤりたいからなんだろっ!?」



俺はそう叫んで近付いてきた先輩の手を振り払い、自分の部屋に駆け込んだ。



「……憂太…」