……いや。そんなことよりもさ、そんなことよりもさ。



「うまい!憂太、このカレーうまいよ!」

「………先輩、なんでそんな体勢で食ってんの?犬か、お前は犬なのか?」



「え?」とこっちに顔を向ける先輩の口の周りにはカレーがベトっとついていた。

…ご想像の通り、先輩はスプーンを使わずに食べているということだ。
まるで、犬みたいに。



「え?じゃねーよきたねえよ!スプーンがあるだろうが!普通に食え普通に!」

「お、落ち着け憂太!こっ、これにはワケが…っ!」

「はあ?そんなんにどうゆうワケあるってゆーんだよ。どーせあれだろ、ペットプレイとかそんなんなんだろ?」