「え、じゃあ遠回しじゃなきゃいいの?
よし憂太、ヤろう!」

「よし、帰れ!」



俺、今日本当にコイツと過ごすの?性欲丸出しのコイツと本当に過ごさなきゃいけないの?

……母ちゃーん父ちゃーん、ヘルプミー!お願いだから今すぐ帰って来てー!



『――無理』

「…ですよね」



もしかしたら帰って来てくれるかもと少し期待して母ちゃんに電話したが、もちろん帰って来てくれるはずもなく。

俺はやっぱりコイツと過ごさなきゃいけないらしい。


…なんだろう、この腹ペコで獲物を探し回ってるライオンと二人きりで檻の中に入れられたような気分は。