「ホント無理だからっ、やめ――…」

「…ん、どうした憂太?」

「………」



…なんだ?この違和感は。

服が濡れていく中で突如現れた違和感に俺は気が付いた。いや、気付いてしまった。この……腰の違和感に。


詳しく言えば腰の辺りに知らないなにかがあるような、そんな違和感。もっと詳しく言えば腰になにかが当たってる、違和感。

――そう、ナニかが。



「……先輩。あの、この状況を詳しく説明してもらえませんか」

「え?この状況って…

俺が全裸で憂太を抱き締めてることっ?ハァハァ!」

「息を荒らげるな気持ち悪い!」