先輩はそう言うと、手をかけた。 「えっ、ちょ、先輩なにを…!?」 「これは俺なりの刑だ。憂太は黙って見ていてくれ」 細くも太くもないちょうどいい太さの腕に力を入れると、先輩は「ふぅ…」と息を吐き俺の顔を見て頷いた。 …ま、まさか…っ! 「先輩っ!やめ――」 「俺なら大丈夫だから」 俺の必死の止めも聞かずに、そう言って微笑み… ――落ちた。