「さあ、どうぞ!」と円満の笑みを浮かべ窓を開けながらそう言うと、先輩はものすごい勢いで再び土下座をした。 ………。 「…チッ」 「え、今の舌打ち?舌打ちだよね?…え、そんなに俺に飛び降りてほしいの?」 「はいっ!」 「……わー素敵な笑顔」 …先輩が大粒の涙を流して笑った。 しばらくその痛い笑顔を見ていると、急に先輩は立ち上がって窓の方に向かって歩いて行った。 「ちょっと、先輩…?」 「……憂太の気持ちがよく分かったよ。 だから泥棒をした俺は、体を張って罰を受けなくちゃね…」