君へ願うこと



背中に伝わる、ひんやりと冷たい感触。



体育館裏はひんやり涼しくて、



暑さを少しだけ和らげてくれる。



「如月さん、俺と付き合って欲しいんだ」


「あの、だからあたしは付き合えないの!!」



もう、こうなったら納得するまで何十回も言ってやる!!



そう心に決めて答えたはずが



「俺が欲しいのはそんな答えじゃないよ」


口にしたとたんものすごい睨みが突き刺さる。


うぅっ・・何であたしがこんな目に遭わなくちゃいけないのよ!!



授業が終わるまでは普通だったんだよ?