君へ願うこと



そう言いながらちらっと廊下側の番前の席に視線を移す。




早くから学校に来ては教科書を広げてる勉強中の



初めての!(もう投げやり)市ノ瀬君があたしの視界にも入る。



「顔って、言う事はそれしかないのか、あんたは」


「いや?まだあるよ」


「何さ」


「“何を考えてるのか分からない謎の人”」


「そうなんだよ!!そうなんだよ~~~」




なんだ、あたしと同じ事思ってたんだ。


「大体あたし好きになってもらう理由なんてこれっぽっちもないんだよ?」