「な、なんでわかるの?!」 お箸を持つ手を止めおじさんの方を見る 「なんで、って… お前な、あれだけの失敗すりゃ 誰だって、おかしいと思うだろうがっ」 「そ、そか、そうだね…」 カップに入ったコンソメスープを 一口含んだ時… 「とうとう剛志に告られたのかー?」 「ぶはっっ」 飲み込もうとしたけど、思い切り咽た 「おいおい、大丈夫かぁ?」 おしぼりを2本3本 私に渡す 「お、おじさん な、なんでわかるのっ?!」 口元やカウンターに零れたスープを 拭きながら聞いてみる